俺のイチオシ!!とは?
ベテランから新人まで、ツールドの営業マンが各月ごとにメルマガ内で自分が今、一番おススメしたい商品を皆さまにご紹介する!コーナーです。
忖度なし!完全に独断と偏見に基づき、それぞれが、「ガチ」でおススメする商品をご紹介していきます。記念すべき第五回目の今回は、大藪社長の登場です!Don’t miss it!!
今回の俺のイチオシ!は、ツールド代表取締役の大藪誠と
株式会社BAN-ZI宮原万治社長の対談形式でお送り致します!
千葉県千葉市花見川区にある、株式会社BAN-ZI(バンジ)は、サビの上から直接塗れる
水性塗料『サビキラープロ』を筆頭に、様々なイノベーティブ塗料を開発されている企業です。
今回はこちらへお邪魔させていただき、宮原万治社長に直接お話を聞いてまいりました!
宮原 万治 社長 株式会社BAN-ZI |
大藪 誠 ツールド代表取締役 |
1)TOOL de × BAN-ZIの出会い
*****************************
この度は、御社・弊社共に10周年を迎えての記念対談という事で、お時間をいただきありがとうございます。
そもそもツールドとBAN-ZIが取引するきっかけというのは、なんだったんですか?
*****************************
6年くらい前になるのかな?
社長たちが集まる古典の勉強会で出会ったのがきっかけですよね。
*****************************
大藪社長の座右の銘 「巧詐は拙誠に如かず(韓非子)」も、中国の古典からの引用ですもんね。
*****************************
そうそう。そもそも、その塾の先生がうちのホームページに韓非子の言葉が載っているのを見つけて、連絡があってそこに参加したのが始まりなんだけど、その塾でバンジさんが話をされているのを聞いた時、変わった切り口で話されていて、魅力的な人だな~って思ったんだよね。
それで、その後の食事会で仕事の話になってね。
大手が真似できないものを作っているって聞いて、うちの方針であるニッチ・イノベーションと共通するところがあるから、ぜひ、うちでも取り扱わせてもらいたい!という話をさせてもらったんですよね。
うちとしても、ちょうどその頃グローバル展開を考えていたから、サビで困っているところはないのかな?とか大藪さんに聞いたりして。既成概念にとらわれないのが大事だって事で、お互いに話が盛り上がったんだよね。
2)イノベーター「BANZI」
ところでバンジさん、BAN-ZI社を代表する製品と言えば、『サビキラープロ』ですよね。サビの上から直接塗れるサビ転換剤だという事と、何よりこれが「水性」の塗料であるという点が大きな特徴ですよね。水性である利点について、何かわかりやすい具体例とかってあります?
例えば、分かりやすいのは食品工場ですよね。最近では、食品に関する衛生管理がより一層厳しくなってきている事もあって、コンビニの監査が入るから対策を強化したいという問い合わせが増えてるんですよ。
*****************************
なるほど…確かに、食品の場合、
口に入るものだから特に安心できるというのは絶対条件ですよね。
*****************************
醤油屋さんでは酸を使っているし、キノコの工場ではキノコの栽培に湿度100%の状態が求められるから、サビの発生は不可避です。加えて、食品工場っていうのは施工の段階において油性塗料がOKでも、稼働し出したら油性塗料はNGになるケースが多いんですね。その点でも、水性塗料なら問題ありません。火気厳禁の場所でもOKですし。最近では、水性のものでも後発品が出てきているけど、当社の性能には絶対の自信があります。
確かに、いろんな賞も獲得されてますしね。
数々の賞を受賞されています!
これは千葉県のベンチャーカップ※の時のですね。(写真中央下段)
4次審査まであるんですけど、それでグランプリを受賞しました。
(ベンチャー・カップCHIBAにてグランプリを受賞された際の記事はこちら)
※ベンチャー・カップCHIBA:銀行、証券会社、企業経営者、大学等で組織された審査会での厳正な審査を通過した、
優れたベンチャー企業が選ばれる賞
こっちのはなんですか?
(中央上段の賞状を指差し…)
これは科学技術の振興に尽力したという事で、千葉県で1人選ばれて県知事から表彰された時のですね。(千葉県科学技術功に選出、表彰された際の記事はこちら)普通ね、塗料メーカーで開発を進める時って予算が決まっているのでその範囲でやろうとすると思うんですけど、それだとなかなか斬新なものはできないと思うんですよ。固定観念に縛られてしまうというか。私の場合、そういうのがないからできたのかもしれないよね。
まさしくイノベーターですね!!
そもそも、なぜ、サビ対策塗料の開発に
取り組まれたんですか?
僕は矢沢永吉が好きなんですけどね、著作権があるっていいなぁ、という単純な発想からですね。それで開発業がいいかな~と思って研究してたら、なんかできちゃったんだよね。(笑)
最初はインターネットで販売をしてみたんですよ。”サビキラープロ”という名前は、後からつける事になったんで、当初は違う名前だったけどね。
なんかできちゃったんだよね、って。(笑)すごいことをサラッと言うのがバンジさんだからね~(笑)
いや、私の場合、今までいつも、「できなかったことをやろう」って思ってやってきたんだよね。「失敗して学ぶ」という事を体現しているなぁって自分でも感じますよ。だから失敗も多いけど、その分「学びがどれだけあるか」というのを大事にしてやってきたんです。
塗料に関しても、一切経験のないところから開発を開始したから、当然周りからは絶対やめとけと言われたよね。兄弟、親戚からもやめとけ、やめとけと大反対されたんだけど、絶対にやりたいっていう気持ちが勝ってたから。
確かに。常に自分を信じ続けてきたからこそ、成し得た事ですよね。話を聞いてると、僕も自分が独立した時の状況を思い出しますね。周りからは、この商材じゃ無理だとか散々言われたけど、自分ができると思っていたから独立したわけですよね。
3)ゼロからの開発~拡販までの道のり
*****************************
とは言え、ご苦労された事などもあったのではないですか?
*****************************
最初はね、アパートの間取りを「製造する部屋」、「段ボールの部屋」、「製品を置く部屋」、「梱包スペース」にと4つにわけて、空いたところに妻と子供と布団を並べて寝る日々を過ごしました。
ホームページでの売上が月に200万円ほどになって、次第に販路を商社経由に拡大していった頃、ある時、大量注文をもらったんですよ。ところが、大量生産となると製造費が足りないわけ。お金を借りようと思って銀行に相談したんだけど、全然相手にされない。どうしたものかと保証協会に相談して、なんとか2週間後に審査が通ったんで、その保証書を持って再び銀行に行ったけど、やっぱり貸してもらえないんですよ。
途方に暮れて、もう一回保証協会へ相談してみると、熱意が伝わったのか協会経由で銀行を紹介してもらう事になって…ようやく製造に漕ぎつける事ができたなんて事もありましたね。
大変なご苦労をされたんですね。
それが今では、累計150万本突破、Amazonの塗料缶・ペンキ部門では「売れ筋ランキング」「人気度ランキング」「人気ギフトランキング」「ほしい物ランキング」で1位を獲得されたわけですからね。
*****************************
素晴らしいですね。
ちなみに今はインターネット以外だと、どんなルートで販売されてますか?
*****************************
建設関係、ホームセンター、塗装系の商社で展開してますね。ホームセンターは、最初小さいサイズのものを1個、試験販売してもらうとこから始めたんですよ。1個売れると1個注文が来ての繰り返しで…
普通はダースでとか1箱での注文とかそういうのを想像するでしょ?それが、1「個」だからね(笑)そもそも一般的にホームセンターでの客単価は2,000円くらいと言われてる中で、うちの製品は高額過ぎるという事で売れないだろうと最初は言われてたんですよ。
でも『日本で初めて!サビの上から直接塗れる』というフレーズで売り込みしていく中で、部会でのプレゼンを経て、なんとか隅の方のスペースに置いてもらえる事になって。それが徐々に売れ始め、ようやく1kg 6,000円のものも置いてもらえる事になって。(通常のサビ止めは1,000円程度)最終的に蓋を開けてみれば、予想に反してバカ売れする結果になってたんです。
圧倒的な商品力で、まさにこれまでの常識をくつがえした瞬間ですね!逆を言えば、それだけ価格差があった事で、サビで困っている人からしたら、こっちの方が効果あるんじゃないか?と感じて選んでもらえたのかもしれませんよね。
それもあるかもしれないね。
実際、半信半疑で購入された方も、使ってみてほんとにサビが出てこないねって事になって、信用してもらえたというわけです。
*****************************
製品力に対する自信を裏付けるエピソードですね。
一方、我々のフィールドである金属加工関係の製造業については、どうお考えですか?
*****************************
4)金属加工業界への展望
機械とか工具の業界では、まだまだ浸透していないので、そちらの分野にも大きな可能性を感じています。例えば、うちの近所にある金型屋さんでは、内側には油を塗るからいいけど外側がサビるというので、サビ対策として外側にサビキラープロを塗っているんですよ。
金型屋さんを始め、我々の業界では、加工物が鉄などの金属が多いんで、サビの問題はつきものなんですよね。
*****************************
「サビキラープロ解説(YouTube「BAN-ZI企画室」)」を拝見しましたが、
サビキラープロなら水性でありながら油性以上の防錆力があって、
しかもサビを取る作業が省略できる上に、臭いや環境面、安全性といった
面でも安心して使用できるなんて最高ですよね。
*****************************
サビキラープロは、赤サビを黒サビに転換させるサビ転換塗料なので、サビの上から直接塗るだけでサビを進行させずに止める事ができるんですよ。色は元々「シルバー」1色のみだったんですけど、最近お客さんのニーズに応えて「ガンメタ」に仕上がる『GUN BLACK』を発売させていただきました。もちろんサビキラープロのみでそのまま仕上げてもOKですが、サビ止め効果もある「上塗り剤:サビキラーカラー」を併用する事でさらに効果が倍増します。サビキラーカラーは、全20色と色展開が豊富です。
例えばグリーンのカラーを使えば、古くなってサビてしまった昔の機械の色にもぴったりで、新品みたいに仕上げられますよね。
あとは塗りやすさもポイントです。これは施工業者さんの声なんですが、通常、油性塗料は刷毛目が出ないけど、水性塗料だと刷毛目が出やすいという懸念があって、水性塗料は塗りにくいイメージを持たれている場合が多いんですよね。それで昔ながらの職人さんなんかはそのイメージのままに、水性塗料を嫌がる場合もあるんです。でも、実際にサビキラーカラーを塗ってもらうと、これが面白い事に、水性にもかかわらず刷毛目が出ないので、これなら塗りやすいね。という話に変わってくるんですよ。そういう意味でも、今まで固定観念を持たれていた方にこそ使ってもらいたいというのもありますね。
水性にもかかわらず刷毛目が出ません
金属のサビという点で言えば…、以前に展示会に出展した時にお客様から「塗装はできない製品を保管、または輸送する際のサビ対策」について聞かれた事が何回かあったんですが、そういうのに良い製品ってありますか?
これはまだ製品化はしてないんですけど、実は今ラッピング塗料も開発中でして。漬けるだけでラッピングできて、しかも剥がすのが楽という塗料です。一般的なラッピング塗料というのは、剥がすのが大変なんですが、今うちで開発中のものは簡単に剥がせるというのがポイントです。
それはまた新たな需要が喚起できる製品になりそうですね。製品化したら、また詳しく教えてください。
そうですね。私の場合は基本的に困っているところを困らないようにしたいというのがあるんで、何か困り事があれば、そのお客さんの声を聞いて新たな製品をどんどん開発していきたいですね。
*****************************
第一部はここまでです。
対談は盛り上がり、まだまだお話は続きます!
第二部ではバンジ社長の「俺のイチオシ!」や、新型コロナの影響下でのお話などなど
対談はさらに盛り上がってまいります。
続き(第二部)は、次号のTOOL de NEWSをお待ちください★
*****************************
◎ 本文にて紹介した製品情報はこちらから詳しくご覧いただけます。
● 製品相関図はこちらから
https://www.ban-zi.jp/chart/
● サビキラープロ
https://www.ban-zi.jp/product_register/3444/
● サビキラープロ ガンブラック
https://www.ban-zi.jp/product_register/3459/
● サビキラーカラー
https://www.ban-zi.jp/product_register/3461/
● サビキラーカラー 艶消し
https://www.ban-zi.jp/product_register/4120/
● ラバーロック(シリコーンゴム塗料)
https://www.ban-zi.jp/product_register/3477/
◎ その他にも本文中では紹介しきれなかった優秀な製品が多数ございます!
● サビハイダー
https://www.ban-zi.jp/product_register/3488/
● サビハイダークイック
https://www.ban-zi.jp/product_register/3489/
● オールウッド(人口木用塗料)
https://www.ban-zi.jp/product_register/3508/
● リサイド(樹脂用塗料)
https://www.ban-zi.jp/product_register/3509/
03-3427-7937受付時間 9:00~18:00(土日祝日を除く) |
Copyright © TOOLdeINTERNATIONAL Corporation All Rights Reserved.